\金の馬については、こちらでも書いています/
1995年、バイエルン国立博物館より出版。ドイツ語のハードカバーで、およそ340ページ。
この本を欲しいと思ったきっかけには、管理人の夢が関係しています。数年前、イザボーの六女カトリーヌをヒロインにしたお話か漫画を書きたいと思っていました。その展開の都合上、どうしても「金の馬」を詳細に描写したかった、というのがあります。
ところが金の馬は、その希少性から一般公開されていないので、仮にバイエルンまで行ったとしても見れるものではないですし、インターネットですら数枚の写真しか出回っておりません。そんなときに、amazonのマケプレでこの本の存在を知ったのでした。
輸入代行業者に発注して数週間。
手元に届いた本書は、「“金の馬”をガン見したい欲」を存分に満たしてくれます。
手元に届いた本書は、「“金の馬”をガン見したい欲」を存分に満たしてくれます。
そして、改めて最初の方から見ていくと、「金の馬」を国王シャルル6世に贈った、その贈り主であるイザボー・ド・バヴィエールの説明からスタート。
それから、彼女と彼女たちの時代にまつわる美術作品の解説。ここらへんは、前回紹介した「Paris・1400」とダブっている作品も、ちらほらあります。
真ん中ページ以降からは、メインディッシュの「金の馬」の解説と写真が続きます。金の馬のパーツパーツに超・超・超!接近して撮影した、詳細なお写真が何枚も。
しばらくすると別の作品の紹介・解説が入って、一番最後でまた金の馬の、今度は修復作業にまつわる説明等で終わります。
それから、彼女と彼女たちの時代にまつわる美術作品の解説。ここらへんは、前回紹介した「Paris・1400」とダブっている作品も、ちらほらあります。
真ん中ページ以降からは、メインディッシュの「金の馬」の解説と写真が続きます。金の馬のパーツパーツに超・超・超!接近して撮影した、詳細なお写真が何枚も。
シャルル6世の小像もドアップで。 ヨーロッパの白人男性らしいしっかりした輪郭と、淡い青い目をお持ちだったようです。 |
このマニアックさは、管理人の本棚の中では、“Itineraire de Philippe IV Le Bel”と良い勝負になりそうです。『端麗王フィリップ4世の人生行路』とでも訳されましょうか。上下巻およそ700ページにわたり、フランス王フィリップ4世(イザボーたちより100年前のフランス王)の治世30年間の毎日の居場所(!)を追求した本と、良い勝負。
さて、改めて本書は一体何物なのか、といいますと。
ページ冒頭の「はじめに」をグーグル翻訳で見てみた感じでは、どうも、以下の経緯があって開催された展覧会の図録のようです。
すなわち、
・「金の馬」は長らくボロボロの状態でアルトエッティングの修道院に保管されていた
・あるとき、ミュンヘンのバイエルン国立博物館に修繕に出されることになった。
・古くて貴重で壊れやすく、扱いに最大限の慎重を要する「金の馬」の修繕は、たくさんの歴史家や研究者、技術者の関わる一大プロジェクトになった
・なんとか修繕を終え、作品がかつての輝きを取り戻すと、ミュンヘンからアルトエッティングの倉庫に戻すことになった
・戻す前に、展覧会を開催しよう、となった。ミュンヘン国立博物館で「金の馬」を公開し、修繕の過程や成果を報告して、同時に他の博物館(大英博物館やルーヴル美術館など)から同時代の他のアート作品もお借りして展示すれば、シャルル6世時代の一大展覧会になるのではないか
・関係者各位の厚意・協力で無事、開催できた
このような経緯で1995年に開催された本展の図録が、本書であるようです。
こうして見ると、「金の馬」が2004年にパリのルーヴル美術館に出張したParis・1400展は、満を持してというか、当たり前じゃなかったというか・・・感慨深いものがありますね。
内容については追々解読していきたいと思いますが、さて。
難しいことではありますが、イザボーやカトリーヌをヒロインにして作品を書くということは、夢としていつも持っています。管理人は、文豪・井上靖先生の作風に憧れがあります。ドライで、鷹の目をもって俯瞰するような、それでいて流れるような美しいリズム感の、井上靖先生の歴史小説。
自分の言葉で作品を織るにはまず知識を深めなければと思い、アウトプットのためにブログを書いています。
難しいことではありますが、イザボーやカトリーヌをヒロインにして作品を書くということは、夢としていつも持っています。管理人は、文豪・井上靖先生の作風に憧れがあります。ドライで、鷹の目をもって俯瞰するような、それでいて流れるような美しいリズム感の、井上靖先生の歴史小説。
自分の言葉で作品を織るにはまず知識を深めなければと思い、アウトプットのためにブログを書いています。
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