参考文献というか、関連書籍のご紹介です。
血まみれの中世王妃 イザボー・ド・バヴィエール 筆者:桐生操 出版社:新書館 出版年:1986 言語:日本語 ISBN-13:978-4403210365 |
出版は1986年。
グロいテーマと雰囲気の本を多く書かれる、桐生操(2人の女性による合同ペンネーム)女史によるイザボーの伝記です。
グロいテーマと雰囲気の本を多く書かれる、桐生操(2人の女性による合同ペンネーム)女史によるイザボーの伝記です。
古い本ですが、2024年の時点でもまだ、イザボーを主題に据えた唯一の日本語の本なんじゃないかと思います。
桐生操女史は歴史研究者ではなく、あくまでフランス留学経験のある日本人の物書き、でいらっしゃいます。
管理人はこの本を高校生のときに初めて読み、そこからイザ道に迷い込み、抜け出せなくなってしまいました。
公共図書館で借りることができて、日本語でイザボーの概要を掴めるという点では、とても素晴らしい本だと思います。
管理人はこの本を高校生のときに初めて読み、そこからイザ道に迷い込み、抜け出せなくなってしまいました。
公共図書館で借りることができて、日本語でイザボーの概要を掴めるという点では、とても素晴らしい本だと思います。
ただし、あくまで概要が掴めるのが素晴らしいというので、内容の方は・・・🤪
最後に読んだのはもう10年以上前なのでアレですが、読んでいると、凄まじい意味不明さに頭がクラクラしてきた記憶があります。
謎のボウズが演説をぶち、似たような和議が何回も繰り返され、謎の集団が暴動を起こし、いつのまにかイザボーがパリから蹴り出されている。
一体、誰が何のために、何と戦っている?
謎のボウズが演説をぶち、似たような和議が何回も繰り返され、謎の集団が暴動を起こし、いつのまにかイザボーがパリから蹴り出されている。
一体、誰が何のために、何と戦っている?
※今でもすっきり理解はできていません。
内容はというと、至って真面目なお話です。だって参考文献も史実も真面目だから。
けれども、それではミサオ節が足りないということなのか、ときどき、毒々しいオリジナルの味付けがしてあります。
イザボーの末っ子のフィリップ坊やを、イザボー自身が王弟オルレアン公の子だと言ったような書き方はやめなさい。そのような記録はありません。
本書の宣伝文句なんか、どうですかね。
イザボーの末っ子のフィリップ坊やを、イザボー自身が王弟オルレアン公の子だと言ったような書き方はやめなさい。そのような記録はありません。
本書の宣伝文句なんか、どうですかね。
フランスの王妃イザボーは、狂気の夫シャルル6世を裏切り、義弟オルレアン公ルイと通じて私生児を生み、あげくは領土拡張に腐心するイングランド王ヘンリー5世にフランスを売り渡した。百年戦争のさなか、血ぬられた権力へ執着する王妃の生涯。実際の内容は
・裏切り、義弟オルレアン公ルイと通じて私生児を生み→そういう設定
・イングランド王ヘンリー5世にフランスを売り渡した→真面目な政治劇の末にそうなる
・血ぬられた権力へ執着する→血ぬられているのは周辺人物
いやだこんな宣伝文句。
ストーリーはともかく格調高い文学作品である中身に比べて、なんとも品のない『痴人の愛』(谷崎潤一郎)の裏表紙あらすじを彷彿とさせます。
でも、この本に出会って、イザボーのことを知るきっかけになって、楽しい今に繋がったのは、本当によかったとも思っています。
お口直しに、同じ人物がテーマとは思えないほど清廉な雰囲気のドイツ語の伝記を、貼っておきたいと思います。
できれば近日、人物相関図の後半をアップの予定です。
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